【2023年版】ここだけはおさえたい!マンション・アパートの大掃除チェックポイント
知っ得豆知識
マンション・アパートの大掃除の基本は「自分が使って汚れた場所」を掃除することです。
例えばキッチン・洗面台・トイレ・お風呂などの水回りはいつもより時間をかけて掃除をしておきましょう。黒カビ・ピンクカビなど時間が経つと取りにくくなってしまいます。
大掃除とはもともとお正月にやってくる福の神様をお迎えするもの。
年末のちょっと空いた時間に掃除をしておくだけでお正月を気持ちよく迎えることができます。部屋がキレイなだけで幸せな気持ちにもなりますよね。
とはいえやることが多く、どこから始めて良いのか悩ましいことでもあります。そこで本記事では最低限おさえておくべきチェックポイントをまとめました。
マンション・アパートはどの程度まで掃除する?
賃貸住宅から退去する際には、原状復帰を求められるケースがほとんどです。
そのため部屋があまりにも汚れていると、退去時には清掃などにかかる費用を追加で払うことになってしまうかもしれません。
特に、家具などの後ろに隠れた見えない汚れやカビを放置してしまうと、普段のお掃除だけでは落としきれなくなっているかもしれません。
逆に、こまめに掃除してきれいな状態を保てれば、退去時に敷金が戻ってくる可能性もあります。期間限定で利用する場所であっても、定期的な大掃除で汚れを取り除いておくとよいでしょう。
ただし、時間の経過による汚れは、本来、入居者負担ではなく管理者側の負担になります。動かしにくい冷蔵庫の裏や排気口周辺など、掃除しづらい場所に関しては、無理する必要はないでしょう。
基本的には普段使う場所に汚れが溜まらないよう、大掃除でしっかりと落としきることを意識しましょう。
ここはやっておこう!水回りの大掃除
水回りは1年間の頑固な汚れが蓄積しています。適切な洗剤を用いて汚れを落としていきましょう。洗剤には「酸性」と「アルカリ性」がありますが、選び方のポイントは「落としたい汚れと反対の性質の洗剤を選ぶこと」です。油汚れにはアルカリ性の洗剤を、水垢には酸性の洗剤を使うといった具合です。
洗剤というと、台所用洗剤やカビキラーなどを思い浮かべますが、これらは手荒れなどのリスクもあるのです。強力な洗剤であるほど人体や環境への影響も大きいため、あまり多くは使いたくないという方もいらっしゃることでしょう。
アルカリ性である重曹は酸性の汚れに効果的ですし、酸性であるクエン酸はアルカリ性の汚れに効果的です。さらに、重曹とクエン酸を組み合わせることで勢いよく発泡するため、その作用を活かして排水溝のぬめりを触らずに浮かすことも出来ます。
キッチン
食事を作り、洗い物をするキッチンは、油汚れや水あか汚れがたまりやすくなっています。キッチンのお掃除は、普段からできるだけ水気をふき取っておくのがポイント。
大掃除では細かい部分に集中して汚れを落としてみましょう。特にやっておきたいのが、汚れが残りがちな排水口です。臭いやカビ、虫の発生などの原因になるため、大掃除でしっかり汚れを落としましょう。
白っぽい水あかには、クエン酸を水に溶かしてスプレーし、スポンジでこするのがポイント。洗剤やせっけんカスが残っている部分は、重曹を使いましょう。
スポンジでは届かない細かな汚れは、使わなくなった歯ブラシを使ってこすり洗いするのが有効です。また、酸素系漂白剤につけおきすることで、清潔な状態に近づきます。
トイレ
毎日使うトイレは、汚れがすぐにたまってしまう厄介な場所。便器だけでなく、壁や床なども細部まできちんと掃除するようにしましょう。
トイレまわりをナチュラルクリーニングで落とすなら、便器には重曹+クエン酸で、壁や床にはセスキ炭酸ソーダをつかうのがおすすめです。
ゴシゴシこすっても汚れが落ちないときは、トイレットペーパーを広げて洗剤をかけ、しばらくパックしておくと取れやすくなります。またmトイレ裏の見えない部分は意外とホコリなどが溜まっているため、きちんとチェックして拭き取りましょう。
浴槽・お風呂まわり
お風呂は湿度が高い状態が続くため、カビが発生しやすくなっています。壁や床の隅などに、ピンクのぬめりや黒カビなどが発生している場合には、酸素系漂白剤を使ってしっかりお掃除しておくのが良いでしょう。
タイルのぬめりには重曹を振りかけて、こすり洗いが効果的です。
ただし、強くこすりすぎると、タイルにキズが入ってしまう可能性があるため、固い素材でこすらないようにしましょう。浴槽だけでなく、壁や床、小物類やバスタブも忘れずに磨きたいですね。
お部屋の基本部分は効率よく!
リビングや廊下、寝室などの大掃除は掃除をする箇所が多いため効率よく進めていかなければなりません。あらかじめ手順をインプット・イメージしてから取り掛かりましょう。
天井・壁・床・窓
フローリングワイパーでクモの巣やホコリを取り除きます。タバコのヤニなどガンコな汚れがあった場合は、重曹水で湿らせた雑巾をフローリングワイパーの先に装着して掃除すると良いでしょう。
黄ばみや手あかなどは重曹水、もしくは水で薄めた塩素系漂白剤を雑巾に染み込ませて拭き、汚れが落ちたら、水拭きして仕上げます。床の場合、物がない状態にして、フローリングワイパーなどをかけましょう。
掃除機でフローリングの継ぎ目に残っているホコリをしっかりと吸い、ぬらした雑巾でフローリングをしっかりと拭き、最後にから拭きをしましょう。
窓は結露などでつく水あかや黒カビ、手あか汚れの2種類の汚れがメインです。水あかや黒カビにはクエン酸水をスプレーし拭き取り、手あかには重曹水を使うと良いでしょう。
照明器具・エアコン
感電を防ぐため、必ず明るい時間帯に電気を消しておこないます。静電気でホコリを絡めとるハンディワイパーや、軍手をつけた手でなで、ついでにカーテンレールや棚の上も拭き取るといいでしょう。
エアコン内部にたまったホコリや水分を放置しつづけると、カビやダニが発生し、エアコンの風とともにこれらが部屋中に放出されます。
カビやダニの死骸はアレルギー症状を引き起こすアレルゲンになってしまいます。エアコン内部は専門店にクリーニングを依頼するとしても、フィルターの掃除は自分で定期的に行いたいものです。
まずは、取扱説明書に沿ってエアコンフィルターをすべて取り外し、掃除機でホコリを吸います。エアコンの上の部分にはホコリが蓄積しているため拭き取りましょう。その後、浴室などでフィルターを水洗いし、乾燥させ、 エアコンにフィルターを元どおりに設置します。
まとめ
掃除を始めると、次から次へと気になる箇所が出てきたり、完璧に綺麗にしたくなったりますよね。しかし、それでは時間がいくらあっても足りませんし、ひとつの場所に時間をかけてしまいがちになります。
そのため、大掃除に取り組むときは、「完璧を目指さない」ということを合言葉にしてみましょう。家全体が綺麗に見えるコツは、ほどほどにほこりや汚れを払って「一通り」整理整頓しておくことです。
中には、頑固なカビやサビなどに苦戦することがあるかもしれません。しかし、新築のような綺麗さを目指さなくても大丈夫。どうしても落としたいときはプロに依頼するのもいいでしょう。