空気清浄に加湿まで!?観葉植物を置くメリットとおすすめの10種
知っ得豆知識
色が美しく、オシャレな観葉植物。お店などでよく目にしますが、自分の部屋に置いてみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
「置いてみたいけど手間がかかりそう…。部屋がおしゃれになる以外にも何かメリットがあるのかな?」そんなふうに思っていませんか。
この記事では、部屋に観葉植物を置くことで得られるメリットの数々と選び方、初心者でも育てやすいおすすめの10種をご紹介します。
観葉植物を部屋に置くメリット
部屋に置いた観葉植物はインテリアのおしゃれなアクセントとなるので、気分が上がったり心が和んだりといった精神的に良い作用があります。さらに、観葉植物には部屋の空気を浄化する作用もあるようです。
ここでは、観葉植物を部屋に置くメリットを一つひとつ詳しく説明していきます。
リラックス効果
観葉植物が身近に置かれているだけで不思議とリラックスできたという経験がありませんか?
植物が持つ緑色には、目の疲れを和らげる効果や脳の働きを活性化させる効果があると言われます。
また、森林や滝のそばで感じられるひんやりとしたマイナスイオンは観葉植物からも発生されており、置いておくだけで心地よく感じられるでしょう。
植物を室内に配置しただけで、中にいた人は「変化に富んだ」「暖かい」「好きな」「気持ちよい」「潤いがある」印象に感じた、という実際のアンケート結果もあります。
※参考:東京農総研研報 5:57-60,2010「オフィスで働く人に植物の配置量が及ぼす心理的効果」|東京都農林総合研究センター
また、心理的だけでなく生理的にもリラックス効果が実証されているようです。
生理的な指標である「唾液コルチゾール」を使った実験結果によると、屋内において、その視野に観葉植物の存在を感じることでストレスが緩和されることが明らかになっています。
※参考:日緑工誌,32(1),247−249「屋内空間における植物のストレス 緩和効果に関する実験」|岩崎寛・山本聡・権孝姃・渡邉幹夫
これまで何となく感じていた観葉植物のリラックス効果やストレス解消効果には、科学的な理由が実証されているということですね。
インテリア効果
観葉植物を置くだけで、殺風景な部屋がオシャレな部屋に変身します。
植物の緑色はどんなインテリアにも溶け込むカラー。特に、白や茶色がベースとなっている部屋のアクセントとしてとても映えます。
また、大きさや葉の形、緑色の 濃淡など観葉植物にはさまざまな種類があるため、部屋に合ったものを選ぶ楽しみもあります。
自然の中にいるような雰囲気が出せる大型の観葉植物は、部屋のコーナーに置くことが基本です。
コンセント部分やゴミ箱などあまり人に見せたくないものを隠して、部屋全体をクリーンなイメージにする効果も。
また、小型の観葉植物はテーブルの上や窓際に置いてちょっとしたアクセントにすると良いでしょう。大型の観葉植物を置けない狭い部屋におすすめです。
空気清浄効果
植物は、緑の葉に太陽の光を浴びることで、根から吸収した水と空中の二酸化炭素による「光合成」を行い、新鮮な酸素を作り出しています。
つまり、観葉植物を置くだけで空間にフレッシュな酸素が満たされるということ。
さらに、空中の二酸化炭素を取り込む時には、ホルムアルデヒドやトルエンなどの有害物質も一緒に吸収・分解されているため、空気清浄の効果があるのです。
加湿効果
植物の葉には、酸素を出す働きだけでなく水分を出す「蒸散」の働きもあります。
根から吸い上げた水を葉の気孔から水蒸気として出し、みずから周りの湿度を調整しているのです。
これによって、植物だけでなく人間にとっても快適な50%~60%の湿度が保たれるとされています。乾燥しがちな秋冬の季節は特に助かりますね。
大きな葉を持ち、成長が早い観葉植物を置くことで、大きな加湿効果が期待できるでしょう。
育てる楽しみ
観葉植物には、鑑賞するだけでなく自分で育てていく楽しみもあります。
日当たりや温度に気をつけながら置き場所に気を配り、水やりは欠かせないなど、育てるには意外と手がかかる観葉植物。手間がかかるほど愛おしくなるのは植物も同じなのではないでしょうか。
生長を見守ることで日常生活にハリが出るほか、立派に育て上げて達成感を味わうこともできるでしょう。
観葉植物の選び方
それでは、どのような観葉植物を選んで部屋に置くとよいでしょうか。さまざまな選び方をご紹介します。
置き場所や大きさから選ぶ
観葉植物を選ぶ時にまず考えたいのが「置き場所」です。部屋の中のどこに置きたいのかを考慮しましょう。日当たり、乾燥、温度によって適した品種が変わってきます。
たとえば、リビングや寝室のように日があまり当たらない場所に置きたい場合は、ある程度の耐陰性がある品種がおすすめ。ベランダや出窓に置きたい場合は、日差しを好む品種の中から探してみましょう。
また、部屋のサイズに合わせた「大きさ」もポイントです。テーブルに置ける小型のものから床置きの大型のものまで、配置も考慮しながらさまざまな大きさの中からチョイスするといいですね。
育てやすさから選ぶ
次に考慮したいのが「育てやすさ」。初心者が特に気になるところではないでしょうか。
手間があまりかからない観葉植物を選びたいなら、水やりの回数が少なくて済む品種がおすすめです。乾燥に強く、土が乾いたなと感じた時にだけ水やりをすればいい品種から選んでみましょう。
また、耐陰性のある強い品種なら、ある程度の半日陰に置いておくだけでよいのでケアが簡単です。
風水や花言葉で選ぶ
観葉植物にはそれぞれ花言葉があり、風水としての特徴を持っています。恋愛運や仕事運、金運など、アップさせたい運気によって品種を選んでみてもいいですね。
風水を目的としたい場合は、品種の特性や置き場所、育てやすさといった点にも配慮しましょう。
観葉植物おすすめ10種
次に、初心者にもおすすめの観葉植物を大きさ別に10種ご紹介します。
小型
狭い部屋でも置きやすく、インテリアのアクセントになる小型の観葉植物。中でも特に育てやすい品種を選んでみました。
アイビー(ヘデラ)
アイビーは暑さや寒さ、乾燥に強く、耐陰性のあるとても育てやすい観葉植物。水やりは週1程度で大丈夫です。
葉の色や形によってさまざまな種類がありどれもオシャレなので、好みのものを選べる楽しさがあります。
部屋の中ならどこにでも置くことができますが、ある程度の日当たりと風通りの良い場所が最適です。
つるが伸びたままにしておいてもインテリアにハマるので、ハンギングにしても水耕栽培にしてもいいでしょう。
風水では陽の気を持つとされており、健康運や金運に効果があるようです。
ペペロミア
肉厚のツヤがある葉が特徴的なペペロミア。寒さに弱いため、日当たりが適度にある室内で育てるのが基本です。
水やりは週1程度で構いませんが、寒さや乾燥には気を配る必要があります。
キッチンのすき間やベッドサイドなど小さなスペースに置いてアクセントにするといいでしょう。
風水では、気を静めたり調和したりする陰の気があるとされています。
ポトス
ポトスはサトイモ科の植物で、明るい場所を好みます。耐陰性もあるので室内の蛍光灯などでも育ちますが、ある程度の日照も必要です。
水やりは、土が乾いたらたっぷりあげるようにするとよいでしょう。
光沢のある緑に入っている斑が特徴的な葉になっており、インテリアの個性的なアクセントとして利用できます。
生命力が強く緑を絶やさないことから「華やかな明るさ」や「永遠の富」という花言葉を持ち、置いておくと金運などがアップするとされています。
サボテン
育てやすい観葉植物といえば、サボテンを思い出す人も多いでしょう。トゲトゲや綿毛、花を咲かせるものまでいろいろな種類があり、インテリアや好みに合わせた選び方ができます。
乾燥した場所に自生する植物なので手入れはほとんど不要。月1回程度の水やりを目安にしておけば大丈夫です。
日当たりの良い場所を好むので、よく日に当てるように心がけると長生きします。
風水では、サボテンのようなトゲをもつ植物は「魔除け」や「厄除け」の効果があるといわれています。また、「枯れない愛」といったロマンチックな花言葉も。
ホヤ
キョウチクトウ科の常緑つる性を持つホヤは、日光を好む植物。星型の可憐な花が咲くことから別名「サクララン」とも呼ばれます。寒さが苦手ですが、耐陰性があるため、日当たりの悪い場所でも大丈夫です。
冬の水やりは控えめに、冬以外は充分な水やりが必要というふうに、季節によって水やりの頻度が変わるので注意しましょう。
飴細工のようなかわいい花はもちろん、蔓もオシャレなので、壁や天井から吊るしてインテリアとして飾ることができます。
「人生の門出」「満足」といった花言葉がつけられており、華やかなイメージを持っています。
中型
中型の観葉植物は、床置きしてもそれほど場所を取りません。
ちょうど良いサイズ感で一人暮らしでも育てやすく、育てる楽しさも味わえることでしょう。特に人気の2種を選びました。
モンステラ
トップクラスの人気を誇る観葉植物、モンステラ。原産地は熱帯地域やハワイで、切れ込みの入った大ぶりでエキゾチックな葉の形が特徴的です。
個性的で美しく、存在感のある形なので、インテリアにピッタリ。耐陰性が強いので育てやすく、水やりの頻度もそれほど高くありません。直射日光が当たらない、ある程度日当たりの良い場所に置くとベターです。
モンステラには、「壮大な計画」と「嬉しい便り」、「深い関係」の3つの花言葉があります。先行きの明るさや深い愛情といった意味合いから、プレゼントにも最適です。
サンスベリア
スッと縦に伸びた葉の形や縞模様が印象的なサンスベリアは、マイナスイオンを発生させることでも有名。部屋の空気を清浄すると言われています。
乾燥の強さはサボテンと匹敵するほどで、水やりは3週間に1回ほどで大丈夫です。耐陰性がありますが、寒さが弱点なので、日当たりの良い場所に置くとよいでしょう。
サンスベリアには魔除けや厄除けの効果があるとされており、鬼門と言われる場所に置くと風水的に良さそうです。
大型
大型の観葉植物は、置くだけで部屋の印象を一変させます。育つスピードが早く、空気清浄効果や加湿効果も抜群です。中でも人気の3種を選びました。
パキラ
観葉植物の定番として有名なパキラ。葉は光沢のある明るい緑色で、手を広げたような形も特徴的です。どんどん成長するため、長期間に渡って成長が楽しめるところもメリットでしょう。
水やりは週1回ほどで良く、耐陰性はありますが日当たりの良い場所を好みます。また、定期的な剪定が必要です。
パキラには、「快活」や「勝利」といった花言葉が付けられており、風水的にも陽のエネルギーを与えてくれるとされています。中でも仕事運と金運のアップに効果があるそうです。
シェフレラ(カポック)
傘が開いたような形状で有名なシェフレラ。ワサワサとしたボリューム感も魅力です。基本的に日光を好む植物ですが、耐陰性もあるため、室内でも屋外でも育てることができます。
水やりは週1回程度でOK。寒さや乾燥にも強く育てやすい上、部屋のパーテーションや目隠しにも利用できるのでインテリアとして最適です。
シェフレラの花言葉は「真面目」「実直」。どんな環境に置かれても元気に育ち、忠実に緑の葉をつけていることがその理由で、ホテルやオフィスに置かれることも多いです。
フィカス・ウンベラータ
ハート型の大きな葉が特徴のフィカス・ウンベラータは、熱帯地域原産の人気観葉植物。初心者でも育てやすいですが、日当たりの良い場所を好み、季節に合わせたこまめな水やりが必要です。
かわいいハート型の大きな葉や個性的な樹形で、オシャレな店のインテリアとしてもよく使われています。部屋に置くだけで存在感たっぷりの植物です。
風水的に、ハート型の葉が愛を象徴するとされており、恋愛運に効果的と言われています。
おわりに
観葉植物は、水やりや日当たりの気配りなどの手間がかかるものの、部屋に置くことで得られるメリットも多いことがわかりました。
空気清浄効果や加湿効果だけでなく、住宅事情によってペットを飼えない人でも育てる喜びが味わえるのは嬉しいメリットの一つです。
この記事を参考にして好みの品種を選び、部屋に置いてみてはいかがでしょうか。