大事になる前に!ガスコンロが故障した時に読むマニュアル。
知っ得豆知識
ガスコンロが故障した際には、正しい対処が重要となります。
しかし、ガスコンロは中々故障しないため、いざとなった時に、何が原因でどのような対処をするべきかを知らない人が多いと思います。
この記事では、ガスコンロのトラブルの原因や対処方法、ガスコンロが故障しないために事前に出来るメンテナンス方法について解説していきます。
ガスコンロの故障とは?ガスコンロのトラブルとその原因を解説
ガスコンロが故障したとなると、快適な料理の時間やその後の予定が崩れる可能性があるため、非常に起きてほしくない問題であると思います。
ガスコンロの故障の症状とは?火に関する悩み
まず、ガスコンロが点火しない場合、これは、ガス供給の問題や点火部分の故障が考えられます。ガス供給が正常であるにもかかわらず点火しない場合、点火部分の汚れや電池切れが原因かもしれません。
また、ガスコンロが点火しても、しばらくすると火が消えることがあります。これは、立ち消え安全装置が作動している可能性があります。この安全装置は、炎を感知できないとガス供給を遮断します。しかし、装置自体の故障や汚れによっても起こる可能性があるため、確認をしてみてください。
さらに、火の出方が不安定であったり、炎が異常に大きい場合も故障の症状です。これは、ガスの圧力調整装置の不調やバーナー部分の汚れが原因と考えられます。
ガスコンロの故障の原因
まず、センサーの問題が考えられます。ガスコンロはセンサーを使用して点火および安全性を確保しています。センサーが故障したり、汚れていたりすると、正常に点火しない場合があります。
また、バーナー部分の不具合も故障の原因となります。バーナーが目詰まりや汚れによって正常に燃焼できない場合、火の出方が不安定になったり、弱くなったりすることがあります。
さらに、メンテナンスの不備も故障を引き起こすことがあります。ガスコンロの定期的な点検が怠られると、部品の劣化やガス漏れのリスクが高まります。
ガスコンロの故障は、安全性や調理の便益に影響を及ぼす可能性があるため、正確な原因の特定と修理が重要です。定期的なメンテナンスと注意深い点検によって、ガスコンロを安全に使用できます。
ガスコンロの故障対処と故障後の対応
ガスコンロ故障における対処方法を知ることは重要です。
自身で解決できるに越したことはなく、知識を身につけておいて損はないはずです。故障時に自身で出来る対処方法を紹介します。また、壊れてしまった場合のおおよその修理額やエラーコードについても説明します。
ガスコンロの故障時の対処方法
まず、ガスコンロが故障した場合、安全第一の原則を守りましょう。ガス漏れや火災の危険性があるため、即座にガス元栓を閉じてガス供給を止めます。また、ガスコンロから遠ざかり、換気を良くしましょう。
次に、ガスコンロの故障原因を特定します。具体的な原因は状況により異なりますが、電池切れ、点火プラグの汚れ、バーナーの詰まりなどが考えられます。
故障の原因が分かれば、対処法を検討します。上記の例を参考にしてみてください。
しかし、自分での修理作業が難しい場合や、ガス漏れの疑いがある場合には、ガス会社や専門家に連絡し、修理を依頼することをお勧めします。安全を最優先に考え、専門家のアドバイスを仰ぐことが賢明です。
ガスコンロの修理費用や手順について
ガスコンロの故障費用は修理内容によって異なりますが、数万円程度で住む場合もあれば、大きなトラブルの場合、修理費用が高額になる可能性があります。
修理手順は次のようになります。
まずガスの元栓を閉じて、ガス漏れのリスクを排除します。次にガスコンロの具体的なトラブルの原因について調査し、必要があれば部品の交換、または修理を依頼します。安全が確認できたり、修理が完了した際には、点火確認などを行い、正常に作動するかを確認しましょう。
ここで、安全が確認できたと思って簡単に点検を行ってしまうと、次に同じような故障が再発し、トラブルが拡大する可能性もあるため、入念に確認は行いましょう。
ガスコンロのエラーコード
エラーコードとは、ガスコンロの故障した理由を示すための、点火ボタン近くの液晶画面に表示される数字やアルファベットのことを指します。以下にリンナイ製ガスコンロのエラーコードを紹介します。
表示例 | 内容と対処法 |
---|---|
00 | 消し忘れ機能が作動し、自動で火が消えた。ボタンで消火の状態にする。または調理を続ける場合は再度点火をする。 |
02 | コンロの温度がとても高い場合や、焦げ付きなどによって安全装置が作動し、火が消えている。すぐに点火しても火が消えてしまう場合があります。コンロの温度が冷めるまで待ってから、再度点火をする。 |
03 | コンロに鍋が無い状態が続き火が消えた。コンロに鍋を置いて点火を行う。鍋の底に凹凸がある場合コンロが鍋を検知しない可能性があるので、鍋の形状には注意をする。 |
06 | 内容は電池の消耗、電池の交換を勧めることを示しています。電池を交換することで解消されます。 |
11.12 | バーナーキャップの汚れや立ち消え安全装置が作動することで火がつかなくなってしまっています。バーナーキャップの掃除やガスの開栓などをしてから再操作をしてください。 |
14 | 過熱防止機能が作動し、火がつかない。少し時間を空けて、コンロが覚めてから再度点火をしてください。 |
22 | 感震停止機能が作動し、ガスの供給を止めた。再度点火をする場合は、一度消火の状態に戻してから、安全を確認した上で点火をする。 |
24.31.32.33.34.35.50.51. 53.70.71.72.79.80.81 | 部品の故障が考えられます。一度消火の状態に戻した後に、再度点火を試してください。点火が出来ず、新しい電池に交換して再度エラーが出る場合には業者への相談が必要です。 |
60.76 | 部品の故障が考えられます。一度消火の状態に戻した後に、再度点火を試してください。点火が出来ず、再度エラーが出る場合には業者への相談が必要です。 |
このエラーコードはガスコンロを開発するメーカーによって数字と故障の組み合わせが異なるため、ご自身で確認してみてください。
ガスコンロのメンテナンス方法と安全のために知っておきたいこと
ここまでは実際に故障が起きた後の流れを説明してきましたが、何よりも故障をしないための日頃のメンテナンスや、大事に至らないための安全への知識が重要となります。
具体的な点検の方法やメンテナンスの方法、安全のために知っておきたい知識などを紹介します。
自分で行うガスコンロのメンテナンス
まず重要なのが、日々の掃除です。毎日の使用後の掃除が、火力の低下の予防や、故障の抑制に繋がります。
掃除をする場所としては、まずバーナーの掃除です。 バーナーはガスコンロで一番使用する場所といっても過言ではなく、一番故障の原因になり得る箇所でもあります。バーナーの穴や火口にたまったごみや汚れを、ブラシなどを使って丁寧に取り除きます。
次にグリルやトレイの掃除です。 グリルやトレイは食材の汁や油汚れが隙間や溝に溜まりやすい箇所になります。さっと軽く拭くだけでも違いますが、時間がある時には取り外して、洗剤などを使って洗浄し、汚れを落としましょう。
日々のガス漏れのチェックも重要です。ガスを使っていないのにガスの臭いがしたり、ガスの噴出部分から不自然な音などがする場合には、すぐにガスを止めて、専門家に相談をしましょう。
また、部品の点検や交換も重要です。ガスコンロの部品は消耗品であり、火力調節のためのノブや点火プラグが劣化した場合には、交換を依頼しましょう。自分で知識があり、交換ができる場合を除いて、安全を優先して専門家に依頼することを推奨します。
ガスコンロの寿命と安心・安全を保つための機能
ガスコンロの主な寿命は10年程度と言われています。メーカーの多くが10年を耐用年数として設定していますが、定期的な点検と適切なメンテナンスによって伸ばすことが可能です。
また、安全・安心に利用するための機能を複数紹介します。
1つ目は立ち消え安全装置です。 立ち消え安全装置とは、点火が上手くいかなかったときや、鍋からお湯が吹き出し、火が消え、ガスのみが供給された状況の時に、自動的にガスを切る機能のことである。この機能によりガスが供給され続けることを防ぎ、火災を防止します。
2つ目は過熱防止機能です。 料理をしている最中でも、コンロが異常な温度の上昇を検知した場合に、自動的にガスの供給を停止する機能です。この機能によって、料理中に加熱し過ぎるのを防げるのはもちろんのこと、誤ってコンロを過熱させてしまった時の危険を回避することに繋がります。
3つ目は調理油過熱防止装置です。 この装置は、こんろで調理する天ぷら油などの加熱による火災を防止する安全装置のことです。油が自然に発火する温度は370℃とされており、その温度に達する前のおよそ250℃から300℃でセンサーによって検知して自動的にガスを止める装置です。
4つ目はチャイルドロック機能です。 通常、ガスコンロを操作するパネルには、この機能を有効にするためのロックボタンがあり、ロック状態ではボタンやつまみが操作できなくなります。チャイルドロックを解除するためには特定の手順を踏む必要があるため、子どもが誤って点火やガス供給をしてしまうことを防ぎます。
おわりに
この記事では、ガスコンロが故障した時の点検の手順や、事前に出来るメンテナンス方法、ガスコンロに搭載されている機能について紹介しました。
前提としては、まずガスコンロが故障しないために。そして万が一故障をしてしまっても、安全に手順を踏めるように、正しい知識を身につけておくことが重要です。
今すぐ家のコンロを確認してみて、メンテナンスを試してみてください。