魚焼きグリルを簡単に掃除する方法を解説!消臭テクニックも教えます
知っ得豆知識
魚や肉を焼いた後のベタベタしたグリルを片付けるのは少し憂鬱ですよね。
網にこびりついて取りにくい魚の身や脂、ギトギトになった受け皿など、できれば簡単にキレイにしたいものです。
また、後片付けをすっかり忘れてしまい、開けたらプーンと臭ってきて「しまった…!」と思うことも多いのではないでしょうか。
この記事では、ガスコンロの魚焼きグリルを簡単にキレイにする方法や庫内の臭いを消すテクニックを紹介します。ぜひ、参考にしてみて下さい。
魚焼きグリルの簡単な掃除方法
最も簡単かつラクにできる方法は、料理した後すぐに掃除することです。
扉を閉じてしまうと後片付けを忘れてしまいがちなので、扉を開けたままにしておくのも一つの手かもしれません。ここでは、網や受け皿、庫内や扉の簡単な掃除方法を解説します。
網と受け皿の掃除方法
一番汚れがつきやすいのが、直接食材を置く「網」と脂や水分などが落ちる「受け皿」です。使用後すぐに洗う方法とこびりついた汚れを落とす方法がありますが、どちらも簡単なのでコツをつかんでおくとよいでしょう。
使用後にやること
料理後、グリルの中の粗熱が取れたら、網や受け皿を外してシンクに持っていき、食器洗い用洗剤を含ませたスポンジで洗ってぬるま湯で流します。
洗い残した部分はイヤな臭いの原因になるため、網に付いた細かい魚の身や皮などもきちんと落としておくことが大切です。使い古した歯ブラシを利用してもいいでしょう。
焦げつきがひどい場合は、シンクやバケツなどにぬるま湯を張り、食器洗い用洗剤を溶かしてつけ置きする方法がおすすめです。
食事前につけ置きしておけば、食事している間に汚れと洗剤がなじんで汚れが落ちやすくなり、食事後の食器洗いの際にまとめて洗うことができます。
洗った後はふきんでよく水気をとって乾燥させた状態でグリル庫内に戻しましょう。
油汚れには、水より40℃くらいのぬるま湯を使う方が落ちやすく効果的。そのまま洗う場合もつけ置きする場合も必ず温かいぬるま湯を使うことがポイントです。また、時間が経つと汚れが固着してますます落としづらくなるので、早めに洗うように心がけるとよいでしょう。
こびりついてしまった汚れには
こびりついて落ちにくい頑固な汚れには、「重曹」や「セスキ炭酸ソーダ」を利用します。
まず、100円ショップなどで売られているスプレーボトルに水かぬるま湯を入れ、重曹かセスキ炭酸ソーダを振り入れてよく混ぜておきます。
取り外した受け皿や網にキッチンペーパーを敷いて、準備した重曹水かセスキ炭酸ソーダ水を吹きかけましょう。30分ほど放置した後、しっとりとなじんだキッチンペーパーをそのまま使ってこすり落とし、水拭きで仕上げます。
全体的に汚れている場合は、シンクや桶、大きめのポリ袋を使っての本格的なつけ置きがおすすめです。重曹やセスキ炭酸ソーダをぬるま湯に溶かして30分~1時間ほどつけ置きします。
汚れが浮いてきたらスポンジや使い古した歯ブラシを使って優しくこすり落としましょう。その際、スポンジや歯ブラシで落としにくい場合は、メラミンスポンジを使います。
スチールたわしなどで無理にゴシゴシこすると表面のコーティングが剥がれるおそれがあるため、重曹などの力を借りながらゆっくりこすり落とすのがコツです。
水洗いして水気を拭き、しっかり乾燥させてから庫内に戻しておきましょう。
庫内や扉の掃除方法
網や受け皿ほど汚れないものの、放っておくといつの間にか汚れが目立つ庫内や扉。臭いのもとにもなりがちですよね。簡単にできる掃除方法を紹介します。
使用後にやること
粗熱がとれた状態で、水を含ませたキッチンペーパー、柔らかい布などを使って飛び散った汚れを拭き取ります。
汚れが気になる場合は、布に少量の食器洗い用洗剤を含ませて拭き取るといいです。あとはしっかり水拭きをすれば、10分もかからずにキレイになります。
また、手が届きにくい庫内の奥の方や細かい部分を掃除するには、菜箸や割り箸に要らなくなった布を巻きつけたお手製の「おそうじ棒」が便利です。
布の代わりにキッチンペーパーを巻いて、輪ゴムで留めて作ってもいいでしょう。食器用洗剤を含ませて奥まで差し込んで汚れをこすり落とした後、布やキッチンペーパーを取り替えて水を含ませ、水拭きします。
その際、グリルの排気口の掃除も忘れず行いましょう。排気口カバーを外して「おそうじ棒」を使いながら掃除しておくと、嫌な臭いが残りません。
こびりついてしまった汚れには
固まって落としにくくなった汚れには、「キッチンペーパー湿布」を使った掃除方法がおすすめです。
ぬるま湯で薄めた食器用洗剤をキッチンペーパーに含ませ、湿布のように庫内の側壁や扉の内側に貼り付けておきます。
また、庫内全体にまんべんなく「重曹水」や「セスキ炭酸ソーダ水」をスプレーして、その上からキッチンペーパーを貼ってもいいでしょう。
30分~1時間ほどおいて汚れがゆるまってきたら、スポンジや「おそうじ棒」で落とします。その後、内部をよく水拭きして乾かします。
庫内の掃除を定期的に1ヶ月に1度くらいの頻度で行うと、グリルに汚れや臭いが残らず快適です。
効果的な消臭方法とは
魚焼きグリルの中に残る臭いの原因は主に「魚焼きグリルに残ったままの汚れ」と「グリル庫内の換気不足」だと言われます。
きちんと掃除しておくことはもちろん、使用後はしばらくグリルを開け放して庫内の臭いを外に出すようにしましょう。
また、グリル庫内のお手入れが終わったら、5分ほど空焼きしてみてください。庫内の臭いや何となく残りがちなベタつき感が軽減します。
お茶の葉や紅茶のティーパックの中身、コーヒーの粉の出がらしがあれば、湿ったまま洗ったグリルの受け皿に広げ、この状態でグリルを3分程度加熱しましょう。
焦げないように注意し、香ばしい香りが漂ってきたら火を止めます。魚焼きグリルの臭いが取れて、代わりに良い香りが広がることでしょう。
汚れをつけないためには
魚焼きグリルには、受け皿に水を入れるタイプと水なしタイプの2種類があります。どちらのタイプかによって汚れをつけない方法が異なるだけでなく、安全面にも関わってくるため、必ず確認しましょう。
説明書があれば、どちらのタイプなのか確認できますが、もし説明書を紛失してしまった場合は、グリルの表面に記載されているメーカー名と品番をチェックして、ネットで検索します。
説明書やカタログなどがアップされていることが多いので、水あり水なしの確認が可能です。
水なしタイプならアルミホイルを敷く
グリルが「水なし」の場合、アルミホイルを受け皿に敷いて焼きましょう。焼き終わったら汚れたアルミホイルは丸めて捨てるだけで済みます。ギトギトになった受け皿を洗う必要がないのでとてもラクです。
また、肉や魚を直接網に乗せるのではなく、網の上にもアルミホイルを敷いてから焼くと後片付けがとても簡単。
ただし、脂が多いサンマやサバなどを焼く時は、アルミホイルに脂が垂れて引火する恐れがあるので注意が必要です。
水ありタイプならグリル敷石やシートを敷く
グリルが「水あり」タイプなら、グリル敷石(ゼオライト敷石など)を受け皿に敷いておくとよいでしょう。
受け皿に敷いておくだけで焼いている魚から出る水分や脂を吸収してくれるため、料理後に受け皿を洗わなくても済みます。
また、石が黒く変色するまで繰り返し使えて経済的。消臭効果や遠赤外線効果もあり、発生する臭いを抑えて美味しく魚を焼けることもポイントです。
また、受け皿に水を入れる前に敷いておくシートも販売されています。使った後に水と一緒にそのまま捨てるだけで受け皿の汚れが残らず、洗う必要もなくなります。
グリルパンを使う
網の上に載せて使う「グリルパン」もおすすめです。遠赤外線効果でふっくらこんがり焼けるのはもちろん、ふたがあるので嫌な油ハネ汚れが残りません。家のコンロに合ったものを選んで使うと料理もお掃除も便利になっておすすめです。
おわりに
魚焼きグリルの汚れは、こまめな掃除を習慣にしてさまざまなグッズを利用すれば簡単にキレイになることがおわかりいただけたかと思います。
ガスコンロについている魚焼きグリルは、掃除が面倒そう…。そんな風に思っている方も掃除のコツさえつかんでおけば意外と使いやすくなりますよ。気軽に魚焼きを楽しんでみませんか。