カロリーとはなにか?年齢ごとに1日のカロリー摂取量も解説
知っ得豆知識
食品を買う時に必ず表記されているカロリー。
ダイエットや体型維持、健康を意識している方は、必ず確認する項目だと思います。
生活する上で馴染み深く、日常的にも使う言葉ですが、
「カロリーってそもそも何のことだっけ?」
と、カロリーの意味がパッと出てこない方も多いと思います。
今回はそんな方のために、カロリーの意味を解説していくととともに、1日のカロリー必要量の計算方法や、年齢別・男性女性別に必要量を紹介していきます。
カロリーの意味を理解できるきっかけになれば幸いです。
カロリーはエネルギーの単位
カロリー(cal)は、脳や心臓など体の中のさまざまな部位を動かしたり、運動したりするために必要なエネルギーの単位。
そして、1ml(1cc:小さじ1/5杯分)の水の温度を1℃上げるために必要なエネルギー量が1cal、1リットルの水の温度を1℃上げるために必要なエネルギー量が1kcal(キロカロリー)です。
ちなみにですが、calとkcalの表記がありますが、こちらの違いはグラムかキログラムかという点です。
kcal(キロカロリー)は、g(グラム)表記であるcalを1,000倍にし、kg(キログラム)表記にしたものになります。
私達が食品を購入する際に目にし、最も馴染み深いのはkcal(キロカロリー)表記になります。
カロリーを子供に説明するようにわかりやすく
カロリーについて説明しましたが、カロリーがエネルギーだなどと言われてもいまいちよくわからないのが本音だと思います。
子供でも理解できるように説明すると…
例えば、電化製品が動くためには電気が必要ですよね?電気も電化製品を動かすために必要なものエネルギーの1つです。
私たち人間が生きていく為には、常に食べ物や水といった食糧(エネルギー)が必要です。エネルギーが足りないと、お腹が空いてチカラも集中力もなくなりますよね。
だから、私たち人間にとってエネルギー(kcal)は食糧のことで、毎日摂ることが必要なのです。
カロリーは摂りすぎも摂らなさすぎも良くない
動くため(活動するため)にカロリーが必要ですが、カロリーを摂りすぎても、ダイエットのためにと摂りなさすぎもよくありません。
私たち人間は、炭水化物、糖分、脂質、タンパク質からカロリーを摂ります。
体に入ってくるカロリーと、体が使うカロリーのバランスがよくないと、太り過ぎたりやせすぎたりして、病気になりやすくなるので、カロリー摂取のバランスには注意しましょう。
そもそも「カロリーの摂取をし過ぎるくらいなら、少ないほうがいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、極端な食事制限やカロリーの帳尻合わせで好きなものだけを食べる食生活では、必要な栄養が摂れない、偏ったり過剰になるなど、かえって健康を損ねることになりかねません。
例えばダイエット中は、野菜サラダなどを中心とした食生活にしがちですが、ビタミンやミネラルは意外と摂れていないもの。
また、気をつけたいのはタンパク質の不足、筋肉がつかず基礎代謝そのものも減ってしまいます。
健康的な「やせ体質」を目指すなら、いろいろな食品からバランスよく栄養を摂ることが大切ということをきちんと覚えておきましょう。
カロリー摂取量の目安は?
それでは、どのくらいカロリーを摂取するのが良いのでしょう。
身体活動レベル(*1)や年齢などによっても目安は変わりますが、厚生労働省のデータによると、身体活動レベルがふつう、年齢が40歳だとした場合、男性では2,700kcal、女性では2,050kcalといわれています。
【年齢別・性別ごと】基礎代謝の目安量と活動レベル
基礎代謝量とは、人が生きていくうえで最低限必要なカロリー。下の数字に体重をかけたものが自分の基礎代謝量です。
体重1㎏あたりの基礎代謝量の目安
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
18~29歳 | 23.7kcal | 22.1kcal |
30~49歳 | 22.5kcal | 21.9kcal |
50~69歳 | 21.8kcal | 20.7kcal |
身体活動レベル
活動レベル | 内容 | 指数 |
---|---|---|
身体活動レベルⅠ | ほとんど運動せずに座っていることが多い人 | 1.5 |
身体活動レベルⅡ | 通勤、通学時に立つことが多い。家事や軽度のスポーツをする人 | 1.75 |
身体活動レベルⅢ | 立って仕事をする、スポーツなどの運動を習慣としている人 | 2.0 |
自己採点をして、もしあなたが身体活動レベルがⅠだったなら、時間を見つけて歩いたりして、身体活動レベルをⅡに上げましょう。
【年齢別・性別ごと】一日のカロリー必要量
カロリーは摂りすぎても、摂らなさすぎてもよくありません。では、1日にどのくらいが必要量になるのか気になりますよね。
ここでは、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」を元にした、年齢別・性別ごとの1日のエネルギー必要量を紹介していきます。
平均エネルギー摂取量と推定エネルギー必要量(身体活動レベル II)の比較
※(左)男性、(中)女性、(右)過小・過大申告率(男・女)
まとめ
いかがでしたか?
今回はカロリーの意味を始め、1日のカロリー必要量の計算方法や年齢別・性別ごとのカロリー必要量を紹介しました。
カロリーは脳や内蔵など、身体を動かすのに必要なエネルギーです。1日に必要なカロリー量を把握し、健康を維持するためにバランス良く食事を摂り、必要なカロリー量はしっかり補うようにしましょう。