トイレリフォームの基本的な考え方。リフォームの基本的知識や種類について徹底解説
知っ得豆知識
トイレを利用するときに、「こここうだったら使いやすいのに」や、「見た目があまり清潔感を感じないな」と思ったことはありませんか。
トイレは日常生活で頻繁に使用される重要な空間であり、その快適性と機能性は住環境の大きな要素となります。しかしいざリフォームをしようと考えた時に、どの部分がリフォーム可能なのか、どのくらい費用が掛かるのか、など知っている人は少ないのではないでしょうか。
この記事では、トイレのリフォームの基本的な知識や費用、利用可能な補助金などを紹介します。
理想的で機能性も優れたトイレ空間を実現しましょう。
トイレリフォームの基本的な知識を理解しよう
トイレリフォームのメリット
まずトイレをリフォームすることのメリットについて押さえておきましょう。
トイレのリフォームには様々なメリットがあります。まず、節水で光熱費節約が期待できます。トイレは使っていくうちに効率性が低下してしまう場合があります。家にあるトイレが、住む前から取り付けられている型の場合、新品よりも大幅に効率性が低下してしまっている場合があります。新しいトイレは効率的な水の使用を可能にし、家計に優しいです。
また、古いトイレと比較して嫌なにおいが解消され、清潔感が向上します。トイレから嫌なにおいがすると日常でのストレスになる場合があるため、清潔感を維持することはとても重要です。
さらに、リフォームによってタンクレストイレという、タンクが分離されているトイレを取り付けた場合、タンク分のスペースが取り除かれるため、スペースが広くなることもあり、トイレ空間をより使いやすくすることができます。
リフォームにより、電気代も節約でき、エコフレンドリーな選択となります。古いトイレの水漏れリスクも低減し、便利な機能の選択肢も増えます。
トイレリフォームの手順
トイレリフォームの手順を簡単に説明します。
まずリフォームの希望内容やおおよそ考えている費用などを見積もり、業者に相談をしましょう。最低でもリフォームの希望内容だけでも明確にして相談に行きましょう。希望内容を基に相談をすれば、費用等の見積もりを出してくれます。1つの業者に相談するのではなく、複数の業者に相談することで、希望に沿いながら費用を抑えたプランを比べることが出来ます。
次に、相談をして出た見積もりを基に具体的なリフォームのプランを決定します。空間やトイレの方のデザイン、取り付ける機能などの要望を取り入れて、詳細な計画を策定します。
実際に工事が開始し、完了した後に、最終確認を行います。不備が無いか、動作確認が正常に行われるか。内装で汚い部分は無いかをしっかりと確認しましょう。最後にサインをして受け渡しが完了します。
知っておきたいトイレリフォームの種類とその特徴
トイレリフォームの種類は大きく分けて4つあります。
便座交換
便座交換は座る部分だけ交換するリフォーム方法のことです。トイレの便座は3つ種類があります。特に機能が付いていない普通便座と、座る部分を温める機能が付いている暖房便座、シャワートイレの機能が搭載されている温水洗浄便座です。
便座だけの交換のため、リフォームのための費用が抑えられる点や、自動洗浄機能が付いた便器もあるため、清潔に保つことで衛生面の安全性も保たれます。
トイレ本体のリフォーム交換
トイレ本体の交換は、便座だけなどではなく、便座も含むトイレ全部を交換するリフォームのことを指します。
トイレの種類は3つあります。
- 組み合わせ型
- タンク一体型
- タンクレス型
組み合わせ型
1つ目はタンクと便器が別になっている「組み合わせ型」。
メリットとしてはタンクと便器が別々のため、壊れた場合の修理がしやすいのと、カスタマイズによって自身の好みに出来ることが挙げられますが、デメリットとして隙間が多いためホコリが溜まる原因になり、掃除の手間が掛かることが挙げられます。
タンク一体型
2つ目はタンクと便器がくっついて、スタイリッシュな見た目が特徴の「タンク一体型」です。
メリットとして隙間が無いため掃除がしやすいですが、壊れた場合に一体型なのでどちらも修理が必要になり、費用と工程が掛かります。
タンクレス型
3つ目はタンクが付いていないのが特徴の「タンクレス型」です。タンクからではなく、水道から水を直接引いていることが特徴です。
メリットは、タンクが無いため見た目が美しく、空間が広くなることが挙げられ、デメリットとしてはタンク上部に手洗い場が無いため、手洗い場を別で作る必要が出てきます。
トイレにはそれぞれ特徴があり、それぞれにメリットがあり、デメリットもあります。
設置の費用や掃除の手間、修理時の注意ポイントなどを考慮した上で、ご自身の生活に当てはめて検討してみてください。
内装のリフォーム
トイレのリフォームというとどうしても便器や、トイレ本体のリフォームと考えてしまいますが、トイレ本体だけでなく、壁や床などの内装もリフォームすることで清潔感を感じられる場所に変えることが可能です。
内装のリフォームはこれと言って決まった内容は無く、高級感を感じることのできる空間や、おしゃれな空間、異国の雰囲気を感じることが出来る空間など、個人の趣味嗜好を細かく反映させることが出来るため、一番力を入れられる部分であるとも言えます。
しかし注意していただきたいのは、内装をどの程度やるかによって異なりますが、壁や床をリフォームするとなると工事の日数や費用が、トイレの交換よりも掛かってしまいます。実際に予定や業者に相談をしてみて確認をしてください。
バリアフリー改修
バリアフリー改修も今後長く使っていく上でとても重要なリフォームです。小さい子供や、お年寄りに優しい造りにすることはケガの防止や、使いやすさの向上に繋がります。
具体的なリフォーム内容としてはちょっとした段差をなくすことや、車いすを利用したまま利用できるトイレを設置する、トイレの横に手すりを取り付けるなどが考えられます。
また、バリアフリー改修は将来に向けた投資でもあります。介護が必要になった場合や高齢化に伴う身体の変化にも対応でき、住環境を維持しやすくします。
トイレリフォームのおおよその費用
トイレリフォームの相場と見積もり方法
トイレのリフォーム費用は、行う工事のレベルや、取り付ける型によって異なるのは当然です。費用には地域差もあり、下水道への接続料金や、工賃も異なります。内装を行うとなると更に費用は掛かってしまいます。
トイレのリフォーム費用は、10万円から100万円を超えるなど、ピンからキリまであります。便座交換のみであれば5万円から10万円で済む場合が多く、トイレの新設と内装を行うとなると、高額になってしまう場合が多いです。
見積もり方法としては、やはり業者への相談が一番確実です。どこをどのように変更したいのかをある程度考えておいて相談をすると、その場合のプランをいくつか提示してくれると思います。その中から、費用と工事内容に納得できるものを選ぶことが最善です。
トイレリフォーム費用を抑える方法
一番確実な方法は、複数の業者に希望内容を伝え見積もりを出してもらうことです。1つの業者のみに相談してしまうと、費用をその業者の物しか知ることができず、もう少し費用が抑えられる可能性があります。
リフォームの費用に加えて、リフォーム後の費用を考えることも重要です。トイレ本体の交換を考えているのなら、節電機能がある型を選ぶと、設置後に掛かる費用を抑えることが出来ます。型によっては、年5,000円程度費用を削減できる型もあります。
また、無理にたくさんリフォームをしようとしないことも大切です。元々便座の交換のみを考えていたのに、流れでトイレ本体を交換することになってしまい、費用が増えてしまったということもあります。一度この部分を変更する必要が本当にあるのかを見直し、考えることが重要です。
トイレリフォームにおける補助金・助成金について
介護保険による住宅改修費の補助
この補助は、介護保険の要介護1から5または要支援1から2の認定を受けている人が利用できる国の社会保険制度になります。
具体的な対象リフォームは、転倒防止の手すりの設置や、段差を無くす工事、トイレを和式から洋式に変更する工事が対象です。
補助金額は、対象経費20万円が上限として設定されており、掛かった費用のうち7から9割が補助金額の対象です。
自治体による補助金制度
各自治体によっても補助金制度が設定されており、それらを利用することも可能です。
補助金の限度額や補助制度の対象者は各自治体によって異なるため、お住いの地域の自治体が行っている補助金制度について調べる、もしくは専門の業者に相談をしてみてください。
子育てエコホーム支援事業
この事業は、国土交通省によって、住宅の取得やリフォームの種類に対して補助金が交付される子育てエコホーム支援事業です。
名前に「子育て」と入っていますが、リフォームにおいてはどの世帯でも対象に補助金の給付が行われています。
給付対象のリフォームはいくつかありますが、その中に「エコ住宅設備の設置」という項目があり、その項目において節水型トイレの設置に対して補助金が支払われます。
おわりに
今回の記事ではトイレリフォームの基本的知識や種類、おおよその費用や利用できる補助制度を紹介しました。
トイレは毎日使う場所であり、清潔感や機能性はとても重要です。費用は行う工事によってバラバラですが、一部分だけなどを交換や補助金制度を活用することで費用を抑えることができます。
一度トイレのリフォームを検討してみて下さい。
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