ガスコンロの買い替えをする方の多くは、前回の購入から10年近く経過しています。買い替えの比較検討をしようにも、テーブルコンロとビルトインコンロなどの専門用語がややこしく、よく分からない方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、テーブルコンロとビルトインコンロの特徴と違いを解説し、それぞれの良いところと悪いところにフォーカスします。これからガスコンロを選ぶ方はぜひ参考にしてみてくださいね。

テーブルコンロ・ビルトインコンロの特徴と違い

まずテーブルコンロとビルトインコンロの特徴と違いについて紹介していきます。

テーブルコンロの特徴は、工事をする必要が無く設置できるという点です。そのため、１人暮らしの学生や単身赴任での利用者を対象としている、家賃を抑えた上に長期的な居住が見込めない人を中心としたアパートではテーブルコンロである場合が多いです。

一方、ビルトインコンロの特徴は、デザインがスタイリッシュという点です。ビルトインコンロはキッチンに埋め込み、キッチンと一体化している印象を与えるため、見た目がすっきりとしています。また、便利な機能が多く様々な種類の料理を楽しめるのも特徴です。

火の強さを調節してくれる機能はほとんどの機種に搭載されており、ノンフライ調理や自動で火の加減を調節し調理してくれるオートグリルなどの機能も豊富です。オーブンを使った料理や煮物を作る際にサポートをしてくれる機能を搭載した機種もあります。安全機能としては焦げやこぼれを感知して自動でガスを止める機能や、消し忘れに対応して、一定時間連続で点火していると自動で消火をする機能が備わっている機種もあります。様々な料理に役立つ機能がある点やデザインがスタイリッシュという点から、マイホームやファミリー向けのマンションといった長期的な居住が見込める場所に多く設置されています。

価格は？

テーブルコンロは設置するための工事が不要なため家電量販店やインターネットで安く購入することができます。ビルトインコンロは設置工事が必要となり、本体と設置工事を合わせた価格はテーブルコンロより大分高くなってしまいます。

設置工事に違いは？

テーブルコンロは取り付けの工事が不要であり、別で売られているゴムのホースを購入することで、各自でコンロを置くことができます。ビルトインコンロはキッチンに組み込まれる形で設置されるので素人では設置が難しく工事が必要となってきます。

デザインはどちらが良いの？

近年ではデザインに凝ったテーブルコンロも販売されており、色のバラエティーも増えてきているためそこまでの違いは感じません。しかし設置方法が違い、ビルトインコンロはキッチンに埋まっている形になるためスタイリッシュな印象が強いのが特徴です。

掃除はどちらが大変？

ビルトインコンロは段差や溝が少なく、表面がガラスでコーティングされているため油汚れなどを簡単にふき取ることができます。反対にテーブルコンロは隙間が多いため掃除が大変です。

寿命はどのくらい？

テーブルコンロの寿命はおよそ5〜7年とされており、ビルトインコンロの寿命は７〜10年とされています。短期的に住むことしか考えていない場合はあまり深く考える必要はないかもしれませんが、長期的に住むことを考えると費用の面からも寿命も考慮すべきです。

	価格	工事	デザイン	掃除
テーブルコンロ	安価	不要	普通	しにくい
ビルトインコンロ	高い	必要	スタイリッシュ	簡単

テーブル・ビルトインそれぞれのメリット&デメリット

テーブルコンロのメリット&デメリット

一番のメリットは工事の必要が無く工事費が掛からない上に、安価であるという点です。テーブルコンロはコンロの台に乗せてガス栓につなぐだけなのでとても手軽に設置ができます。また、故障した際の取り換えもスムーズに、かつ安く行えるのも特徴です。

テーブルコンロのデメリットは、2口しかない点です。料理を一度に大量に行うことが多い方は、テーブルコンロはおすすめしません。また、隙間や溝が多いため掃除をしにくいというデメリットもあります。コンロは特に日常的に使うため汚れが付きやすいです。そのため掃除がしにくいコンロという点では大きなデメリットであると言えます。

ビルトインコンロのメリット&デメリット

まず挙げられるメリットは掃除がしやすいという点です。

ビルトインコンロの場合は、コンロの機械部分がキッチンの内部にあるため、表面がすっきりとしています。隙間や溝の多いテーブルコンロとは違い、ビルトインコンロは段差が無いため簡単に掃除ができます。また、ビルトインコンロにはガラスコーティングが施されており、料理中にはねた油汚れや汚れを簡単に拭いて綺麗にすることができます。

ビルトインコンロのデメリットとしては、設置するための工事費が掛かるという点です。

おおよその設置費用の相場が約5万円とされており、決して無視できない金額になっています。

一体どちらを選ぶべきなのか？

1人暮らしをしていたり、料理にあまりこだわりがない家庭はテーブルコンロがおすすめです。家族がたくさんいる家庭の場合、口数が2口であると同時進行で料理をたくさん作ることが困難になることからあまりおすすめはできません。

また、料理にあまりこだわりがない家庭や1人暮らしの場合には、便利な機能などは使わない可能性がある上に、万が一故障した際には工事費もいらず、比較的安く簡単に取り換えをすることができるためテーブルコンロがおすすめです。

テーブルコンロがおすすめである家庭とは反対に、料理にこだわりがある家庭や、多くの人に料理を提供する機会が多い家庭にはビルトインコンロがおすすめです。口数が3口という点と、様々な便利機能によって簡単に美味しくご飯を作ることが可能なため、家族が多い家庭におすすめです。また、デザイン性も優れているため、料理にこだわりがなくても、空間の美しさを求める人にとってもビルトインコンロがおすすめです。

まとめ

テーブルコンロとビルトインコンロの違いについて理解していただけたでしょうか。ビルトインコンロにはたくさん良い点がありますが、それぞれの料理の作る頻度や料理に対してこだわりがあるかそうではないかによっておすすめするコンロは変わってきます。同じコンロでも特徴や求める機能によってどちらに合っているのかが全く違ってくるので、コンロだからと一概に一括りにせず、ご自身の考えや要望に合ったコンロを選んでください。

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