トイレのタンク内は雑菌・カビ・汚れの温床!?掃除のコツと必要なもの
知っ得豆知識
トイレ掃除をこまめにおこなっている方は多いかと思いますが、便座や便器などの掃除で終わっていませんか?実はトイレタンクは雑菌・カビ・汚れの温床です。本記事では、なぜ汚れが溜まるのか、トイレタンク内の掃除方法や日々綺麗に保つ方法などを解説していきます。
トイレタンク内は雑菌・カビ・汚れの温床
※画像引用:「トイレのしくみ|TOTO」
そもそもトイレタンクは、トイレを流すための水を貯めておく場所。普段何気なくレバーを回してトイレの水を流していますが、内部ではバルブやゴム配管内などを経由して水が適切に給水・補給されます。
常に一定量の水を貯めておくため、当然湿度は常に100%に近い状態。温度にもよりますが、カビや雑菌が活動し始めるのは、湿度60%を超えるあたりからといわれています。 湿度70%の状態が続くと数ヵ月、80%以上が続くと数週間でカビや雑菌が繁殖しますので、しばらく掃除をしないと、タンクの蓋の裏やタンクの壁に大量の黒カビが発生しているかもしれません。
トイレタンクを掃除をする機会はなかなかないかもしれませんが、せっかく便器をこまめに掃除しても、トイレタンクを掃除しないことで、カビや雑菌、ほこりを含んだ水を流し続けてしまうことになるのです。
トイレタンク内をピカピカに掃除する手順
掃除前の準備
掃除を始める前に止水栓をマイナスドライバーで閉め、必ず水を止めましょう。その後レバーを回して水を流し、タンク内の水をしっかりと抜いてください。
トイレタンクの蓋
トイレタンクの蓋を外す必要がありますが、以下の2つのケースが想定されます。
- パイプで接続されている場合
- 給水ホースで蓋とタンクがつながっている場合
パイプで接続されている場合は蓋を真上に持ち上げるだけで外れます。一方、給水ホースでつながっている場合には、最初に蓋から給水ホースを外し、次に蓋とホースがつながる接続部分のナットをレンチやモンキーで反時計回りに回すと外れるでしょう。
蓋は浴室やお庭などの広い場所で中性洗剤を用いて擦るようにして汚れを落とします。スポンジやブラシなどを使うと良いでしょう。
手洗器がある場合
手洗い器は、水垢が付着しては乾燥を繰り返している場所です。水垢を落とすにはクリームクレンザーや練り歯磨き、クエン酸などを利用しましょう。注意点として、これら成分がタンク内に流れ込んでしまうと劣化の原因になりかねません。タンク内に流れ込まないよう、水栓穴を塞いでから掃除をするか、タンクの蓋を外して浴室に持っていき掃除をしましょう。
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タンク内の掃除
タンク内の掃除には酸性やアルカリ性の洗剤を使用しないでください。
タンク内部には樹脂・ゴム製の器具があるため、傷めてしまった結果、水が止まらなくなったり水漏れの原因になります。トイレ用中性洗剤を布などにしみ込ませ、汚れの部分に当てて数分放置しておきます。汚れが強い場合には、トイレ用中性洗剤をスポンジなどにつけて以下の手順で掃除を進めてください。
- タンク内側の広い面をこすり洗い
- 柄の長いブラシや歯ブラシを用いてパイプや部品をこすり洗い
- タンクの底の汚れに洗剤をかけてブラシでこすり洗い
このとき、タンクの内部金具には、トイレ用中性洗剤が付かないように注意しましょう。
汚れが落ちたら止水栓を少し緩めて、水を出しましょう。その後、洗浄レバーを回し、洗剤が残らないよう、水でよく洗い流します。止水栓を元に戻し、蓋を設置してトイレタンク掃除が終わります。
常にトイレタンクを綺麗に保つには…?
トイレのタンクはカビが発生しやすい環境なので、汚れが溜まってしまうのは仕方がありません。簡単に汚れを防止できるのが、トイレタンク洗浄剤や重曹を用いる方法です。掃除が終わったら、1カップ(200cc)ほどの重曹を粉末の状態のままタンクに入れて、6時間ほど放置してから水を流しましょう。こうすることで、およそ1ヵ月間はカビや雑菌の発生を防いでくれるのでとてもオススメです。
また、タンクの上に手洗器がある場合は、ブルーレットなどの設置型の洗浄剤を使って汚れを予防しましょう。設置型の洗浄剤は手洗い場に置くだけで「除菌液」がタンクの内部に流れ落ちます。タンク内部を定期的に除菌してくれますし、水を流すたびに便器内部のすみずみまで洗浄液が行き届くので一石二鳥。菌の繁殖も抑制して、タンク内部の黒カビだけでなく目に見える部分の黒ずみも防ぐ効果があります。
おわりに
トイレのタンク内は雑菌・カビ・汚れの温床なので、こまめなお掃除が大切。少なくとも1ヵ月に1回の頻度で、トイレタンク洗浄剤や重曹を用いてカビや雑菌の発生を防止しましょう。手洗器がある場合は、ブルーレットなどの設置型の洗浄剤も使ってみると良いかもしれませんね!