【すぐできる節電術】テレワークで増えた電気代の節約方法9選
知っ得豆知識
最近ではすっかりスタンダードな働き方になった「テレワーク」。
通勤やオフィスの人間関係にわずらうことがなくなり、この新しい働き方を気に入っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、一日中家の中で仕事をするということは、それだけ電気代も多くかかっていますよね。以前に比べて家の電気代がアップしているはずです。
今回の記事では、テレワークで増加した電気代を節約するための対策をいくつかご紹介します。
約6割がテレワークで電気代が増加したと実感
テレワークが始まり、電気代が増えたと感じている方は多いと思います。
アンケート調査でも「照明の点灯時間が増えた」「家電の使用機会が増えた」などで、実際にテレワークによって電気代が上がっています。
■緊急事態宣言発令前後で、電気代が月3,493円増加
■58%の方が例年より電気代が上がった
引用元:「ENECHANGE プレスリリース」より
テレワークの日数、部屋の間取り、地域によって電気代は変動します。二人暮らしや家族で住んでいる方は、全員がテレワークだと更に電気代がかかってきます。
テレワークはメリットも多いですが、光熱費など「個人の費用負担が発生する」というデメリットもあるのが実情です。電気代を節約したいと考えている方は、実は非常に多いのです。
電気代を節約するには
電気代を安く抑えるには、消費電力を減らすことが一番大切です。
たとえば、
- 電気製品の無駄な使用を控える
- 消費電力が少ない使い方をする
- 待機電力をなくす
といった心がけで、ある程度の節電対策になります。
また、電気だけでなくガスや石油といった他のエネルギーを使用する方法もあるので、電気代が気になる人はそれぞれの消費量や使い勝手を比較検討してみても良さそうです。
テレワーク中に使う電化製品の節電術
テレワークに合った節電方法にはどのようなものがあるでしょうか。
まず、テレワークをしている時間=オフィスにいる時間なので、その時間で消費されている電力の量を意識するようにします。テレワークをしている時間に特によく使用している電化製品の特徴を把握して、電力を抑えていくと効果的でしょう。
それでは、テレワーク中によく使う各電化製品の節電方法をご紹介していきます。
エアコンの節電方法
電力量が最も気になる電化製品としてエアコンがあります。
暑すぎたり寒すぎたり…最近の急激な気候変化の中、一日中家の中で快適に仕事をするにはエアコンは必須です。どうしてもつけっぱなしになりがちですが、どのような節電方法があるでしょうか。
(1)適切な室温設定を心がける
夏の冷房時の室温設定は28℃を目安にしましょう。使用時間を1日9時間とした場合、外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から28℃にすると、年間で約820円の節約になります。
また、冬の暖房時の室温設定は20℃を目安にしましょう。同じく使用時間を1日9時間とした場合、外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にすると、年間で約1,430円の節約になります。
(2)必要な時だけつける
エアコンは必要な時にだけつけるようにしましょう。1日1時間短縮するだけでも節電効果があります。
たとえば、設定温度28℃の冷房を1日1時間短縮した場合、年間で約510円の節約に、設定温度20℃の暖房を1日1時間短縮した場合、年間で約1,100円の節約になります。
(3)フィルターを掃除する
フィルターを月に1~2回掃除しましょう。高い場所にあるエアコンからフィルターを引き出して掃除するのはかなり面倒ですが、ふだんの掃除の際についでにやってしまうことをおすすめします。
フィルターが目詰りしているエアコン(2.2kW)とフィルターをきれいにした場合を比較すると、年間で約860円の節約になります。
引用:家庭向け省エネ関連情報|資源エネルギー庁
照明の節電方法
家の中にテレワークに向いた明るい場所がない場合、薄暗い部屋や場所で照明を点けて仕事をするしかありません。
また、テレワークではZOOMやMEETなどを使うミーティングが業務上必須です。
表情がわかりやすくきれいに映る日当たりの良い場所が最適ですが、結局照明が必要になっているのではないでしょうか。
一日中点けっぱなしにせざるを得ない照明。その節電方法をいくつか挙げてみます。
(1)LEDランプに取り替える
照明の電球を電球形LEDランプに取り替えましょう。以前は高価だったLED電球ですが、今では100均などでも低価格で販売されています。ワット数や口金の形をしっかり確認した上で購入すると良いです。
54Wの白熱電球から9Wの電球形LEDランプに交換し、年間2,000時間使用した場合、年間で約2,430円の大きな節約になります。
(2)点灯時間を短縮する
なるべく点灯させる時間を短くするよう工夫しましょう。朝や昼は家のカーテンをすべて開けて明るくするなど、できるだけ照明を点けないようにします。しかし、暗い環境でパソコンの画面を見続けていると目が悪くなる可能性があるため、無理は禁物です。
54Wの白熱電球1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合、年間で約530円の節約になり、9Wの電球形LEDランプ1灯の点灯時間を1日1時間短縮した場合では年間で約90円の節約になります。
このように、時間を短縮させても大きな節電にはならないため、照明の節電方法としてはLEDランプに取り替える方法一択かもしれません。
パソコンの節電方法
テレワークで一番よく使用する電化製品と言えば、パソコンです。
電源が切れたら仕事にならないので、電源プラグをコンセントに入れたまま使っていますよね。パソコンでどのくらい節電ができるのか調べてみました。
(1)使用時間を短縮する
時間内に仕事を終わらせて残業しない、パソコンだけでなく時には手書きでも仕事をするなど、なるべくパソコンを起動している時間を減らす工夫をしましょう。
利用時間を1日1時間短縮したとして、デスクトップ型パソコンの場合、年間で約850円の節約に、ノート型パソコンの場合、年間で約150円の節約になります。
(2)パソコンの設定を変更する
パソコンの「設定」で、電源オプションを変更したり、スリープ画面などの時間を変更したりすることで節電効果がアップします。
たとえば、電源オプションを「モニタの電源をOFF」から「システムスタンバイ」にした場合、デスクトップ型パソコンだと年間で約340円の節約に、ノート型パソコンだと年間で約40円の節約になります。
(3)国際エネルギースターロゴがついたパソコンを選ぶ
オフィス機器の国際的省エネルギー制度「国際エネルギースタープログラム」をご存知でしょうか。
このプログラムに則り、米国EPAによって定められた消費電力などの基準をクリアした製品に「国際エネルギースターロゴ」の使用が認められています。
この「国際エネルギースターロゴ」が付いたパソコンやディスプレイ、プリンターなどのOA機器は、待機状態が一定時間を超えると自動的に省エネモードに切り替わる仕様になっており、節電効果が高いです。
パナソニックやVAIO、Dynabook、FUJITSUといったメーカーのパソコンにも付与されているので、買い替える際にはぜひ検討してみましょう。
(4)スクリーンセーバーは節電になる?
パソコンを一定時間操作せずにいると、自動的にスクリーンセーバーに切り替わりますが、このスクリーンセーバーは節電にはなりません。
特に3Dのスクリーンセーバーは、描画を処理するためCPUパワーを多く使っています。美しいからと言ってこのようなスクリーンセーバーにしておくと、パソコンを使用していないのに消費電力が上がってしまうので注意が必要です。
おわりに
家にいながら仕事ができるテレワークにはメリットがたくさんありますが、自宅の電気代が上がってしまうのは、デメリットの一つだと言えます。
できるだけ電気代を節約しながら快適に仕事をしたいもの。この記事を参考にして、自分に合った節電のやり方を見つけてくださいね。