【2023年のZEH補助金情報】新築をお考えの方へ。ZEH(ゼッチ)住宅を新築して光熱費を削減しませんか?

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【2023年のZEH補助金情報】新築をお考えの方へ。ZEH(ゼッチ)住宅を新築して光熱費を削減しませんか?

SDGsという言葉が浸透し、環境について考える機会が増えてきました。今や、国家規模のみならず企業や個人のレベルまで環境に配慮した活動を心がけ、人間が汚した地球の再生に取り組んでいます。

日本においても太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスを利用した再生可能エネルギーの導入も積極的に進められていますが、まだまだその比率は高くありません。

「2030年までにGDP当たりのCO2排出量を26%削減すること(2013年と比較して)」
これは、フランスのパリで2015年に開催された、COP21(気候変動枠組条約締約国会議)で日本が約束した内容です。

この目標のために特に日本が重視していることは、「省エネ」「エネルギー効率の向上」の2つの視点。この視点を推し進めるための具体的施策のひとつに「ZEH(ゼッチ)」の普及が挙げられます。

そこで本記事では、この「ZEH(ゼッチ)」とは何なのか、新築の際に要件を満たすことで国からもらえる補助金情報について2023年の最新情報を踏まえて、わかりやすく解説していきます。

ZEH(ゼッチ)とは一体なんだろう?

ZEH住宅ソーラーパネル

家庭で生活をしていると、電気・ガス・水道など全てのインフラにエネルギーを必要としますよね。当たり前の話ですが、「生活するということ」は「エネルギーを消費すること」に他なりません。エネルギーの消費量が多い限り、地球の温暖化は進行してしまいます。

そこで考えられたのがZEH(ゼッチ)です。ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスのこと。エネルギー効率や省エネ性能を高めた結果、

  • 年間で消費するエネルギー量 = 年間でつくるエネルギー量
  • 年間で消費するエネルギー量 < 年間でつくるエネルギー量

というエコな循環を生み続ける住宅のことを指します。

高断熱や高気密設備、省エネ設備を使うことでエネルギー消費量をできる限り少なくし、そのエネルギーをすべて太陽光で発電したエネルギーでまかなうことが主な目的になります。

国はこの基本的な目的と考え方に基づき、「協力してくれる人(新築の際にZEH住宅を建築してくれる人)には補助金を出しますよ!」というルールを整備しているのです。

ZEH(ゼッチ)住宅として国から補助金を受け取るために…

ZEH住宅ソーラーパネル

基本的なZEHの考え方と目的は上記の通りですが、ZEHで国から補助金をもらうためには「平成25年省エネ基準」という基準よりも、さらに高く厳しい基準をクリアしなければなりません。具体的には以下のような内容になります。

  • 家の中から逃げてしまう熱量を規定(外皮平均熱貫流率:UA値0.60W/㎡K以下)
  • 家が太陽から受ける熱量を規定(夏の平均日射熱取得率:ηA値2.8以下)
  • 生活で使うエネルギー量(一次消費エネルギー)を「平成25年省エネ基準」より20%削減

つまり、闇雲に太陽光設備をたくさん載せとけば言い訳ではなく、あらゆる側面からエネルギー消費の効率化にアプローチしなければならないということなんですね。

そもそも敷地の限られた密集地では屋根の面積が少なく、乗せられる太陽光設備にも限界があるでしょう。また、都合よく光がうまくとれるとも限りません。「断熱がしっかりしていない」「夏の日差しが大量に入り込んでしまう」などの状態は、効率よくエネルギーを消費できるとはいえません。

ですから、家全体の省エネ設備を整備して太陽光発電でまかなうエネルギー量を削減する必要があります。ZEHでは、この設備の総合力を数値で計測し、基準を満たしているかどうかを客観的に判断するというわけです。

2023年度(令和5年度)のZEH補助金概要

ZEH補助金イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

2023年度(令和5年度)のZEH補助金は、以下の8つの区分に分かれています。新築住宅を建築・購入する個人の方は、ZEH支援事業、ZEH+支援事業、次世代ZEH+実証事業、次世代HEMS実証事業の4つを詳しくご参照ください。それぞれにはとても専門的な基準が設けられているため、一見するとよく分からないかもしれません。あくまで「こういった方が対象で補助額はこのくらい出るんだ」といった程度のご理解をいただけるように整理しています。

詳細を知りたい方、疑問点がある方は以下連絡先へ問い合わせてみてください。

▼お問い合わせ先

  • 【経産省戸建ZEH】令和5年度 「経産省によるZEH補助金」について
  • 03-5565-4081
  • 受付時間 平日10:00~17:00
  • ※お電話でのお問い合わせの際は、通話料がかかりますので、ご注意ください。
区分 対象者 補助金額
ZEH支援事業 ・新築住宅を建築・購入する個人
・新築住宅の販売者となる法人
55万円/戸
ZEH+支援事業 ・新築住宅を建築、購入する個人
・新築住宅の販売者となる法人
100万円/戸
次世代ZEH+実証事業 ・新築住宅を建築、購入する個人 100万円/戸
次世代HEMS実証事業 ・新築住宅を建築、購入する個人 112万円/戸
超高層ZEH-M実証事業 補助対象経費の1/2以内
高層ZEH-M実証事業 補助対象経費の1/3以内
中層ZEH-M支援事業 補助対象経費の1/3以内
低層ZEH-M促進事業 40万円/戸

ZEH支援事業の図解イメージ

ZEH支援事業イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

ZEH+支援事業の図解イメージ

ZEH+支援事業イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

次世代HEMS実証事業の図解イメージ

次世代HEMS実証事業イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

次世代ZEH+実証事業の図解イメージ

次世代ZEH+実証事業イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

超高層ZEH-M実証事業・高層ZEH-M支援事業の図解イメージ

超高層ZEH-M実証事業・高層ZEH-M支援事業イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

中層ZEH-M支援事業・低層ZEH-M促進事業の図解イメージ

中層ZEH-M支援事業・低層ZEH-M促進事業イメージ

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

各事業のスケジュール

ZEH事業スケジュール

画像出典:「2023年の経済産業省と環境省のZEH補助金について|一般社団法人環境共創イニシアチブ」

それぞれの事業によって、スケジュールが異なります。公募期間には締め切りがありますのでご検討されている方は日取りに余裕を持って準備をしてください。

また、ZEHを申請するためには、建築会社が「ZEHビルダーまたはZEHプランナー」に登録していることが必須条件となります。日本の建築会社の4分の3以上が登録していますが、トラブルを防ぐためにもご自身が建築を検討している会社の登録有無をしっかり確認しておきましょう。登録情報を確認したい方は「ZEHビルダー/プランナー 一覧検索」をご参照ください。

ZEH(ゼッチ)住宅に関する基礎的な知識

ポイント

パッシブデザインという設計方法

パッシブデザインとは太陽や風を利用することで、エアコンや照明を使わずに快適な生活をしようとする設計手法のことです。「家の中を通る心地よい風」「暖かい日差し」などの要素は省エネに関することだけではなく、快適な家の条件にも当てはまりますよね。

日本には生活に変化をもたらす四季があります。同時に夏は湿気が多く、蒸し暑い。冬は乾燥して寒いということも当然起こります。 そんな自然の中で、『夏は涼しく冬は暖かい』暮らしを送れるように、庇を出したり風の通りを考えたりします。

エネルギー消費を抑えるためには設備の性能を高めることが前提条件

家で使うエネルギーの消費量が多くなればなるほど、当然のように太陽光発電でまかなわなければならないエネルギーが多くなってしまいます。ですからZEH住宅は「高い機密性」「高い断熱性」を考慮しなければなりません。特に住宅では暖冷房機器による消費エネルギーが多いため、サッシと断熱の性能を上げる設備の導入を提案されるでしょう。

また、他の省エネ設備を使用したり、照明をLEDに変えたり、熱交換型の換気設備を利用したりすることなども、場合によっては必要になることを覚えておいてください。

家電で発生するエネルギーは太陽光発電でまかなわない

注意点として、太陽光発電でまかなうエネルギーに家電で発生するエネルギーは含まれていません。主に消費エネルギーに含まれるのは空調、換気、照明、給湯です。基本的な考え方として、これらの消費エネルギーをできる限り減らし、太陽光発電でまかなっていく方向での設計となることはあらかじめ認識しておきましょう。

おわりに

とても複雑で高い基準を持つZEH住宅の補助金ですが、建築会社などの専門家と連携することでスムーズに話は進みます。夏は涼しく冬は暖かい住宅は環境の面はもちろん、毎日の光熱費の削減にも繋がり一石二鳥。長く住むからこそ、最新の考え方を取り入れた住宅を新築できると安心ですね。

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