これでも無理ならプロに頼もう!ガスコンロを綺麗に保つお手入れ方法
知っ得豆知識
ガスコンロ周りは放っておくとすぐに汚れてしまうもの。特に頻繁に料理をする家庭は、蓄積した落ちない汚れに悩んでいるのではないでしょうか。
放置すればするほど落ちにくくなってしまうので、「汚い!」と感じている場合は早期にピカピカにする方法を模索すべきです。
そこで今回はガスコンロの汚れの原因や対策にフォーカスし、お手入れ方法から大掃除の方法までを網羅的に解説しました。ガスコンロの汚れに悩む全ての家庭必読の内容です。
ガスコンロの頑固な汚れの主な原因は「油」
ガスコンロの目に見える汚れは大きく分けて以下の3つが挙げられますが、頑固な汚れの主な原因は「料理の際に使用した油」です。
- 油汚れ
- 焦げ付き
- 食品のカス
油汚れは言わずもがな、触った感触がベタついており水滴のような見た目をしています。焦げ付きも実は主成分が油脂であり、放置すればするほど頑固にへばりついてなかなか落ちなくなるでしょう。食品のカスは油汚れにへばりついているケースが多く、単体ではサッと拭く程度で落ちる汚れです。
このようにガスコンロにおいての汚れの親玉は「油」。
つまり、「油を攻略することでガスコンロをピカピカにすることができる」と言っても過言ではありません。
油汚れを落とすメカニズム
油と一言でいっても、ガスコンロにおける油とは「動植物油類」のこと。
オリーブオイル・サラダ油、ラードなどの植物性または動物性の油を指し、化学の世界では「トリグリセリド」と呼ばれています。
実はこのトリグリセリド、非常に厄介な存在です。
なぜなら時間が経てば経つほど油同士に横つながりの結合が生じてしまい、かたくなって除去が困難になる性質を持っているからです。
汚れてから期間が経ってない場合は市販されている弱酸性やアルカリ性の洗剤、ないしは弱アルカリ性の重曹などで落とすことができるでしょう。
しかし時間の経ったトリグリセリドは、重曹やセスキ炭酸ソーダなどの弱いアルカリ剤では反応がほとんど進みません。つまり汚れが落ちないのです。これの解決策としては、
- 水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの強力なアルカリ性の洗剤で油の横つながりを切断する
- 超強力な酸性の洗剤と大量の水を用意して分解を促進する
のいずれかの方法を選択する必要があり、後者は強力すぎる酸性によって他の部分を損傷させてしまう恐れがあり、現実的ではありません。
従って、重曹などをもってしても落ちない汚れは、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの強アルカリを用いると綺麗になることは覚えておいて損はないでしょう。
毎日取り組もう!ガスコンロのお手入れ方法
さあ、油汚れを落とす知識をつけたところで早速実践に入ります。まずは、画像を確認してガスコンロパーツの各名称を抑えておきましょう。油汚れが蓄積しやすい箇所は以下です。
- ゴトク、汁受け皿
- 天板(トッププレート)
- レンジフード
- 油だまり
- キッチンバック
- 点火ダイヤル付近
- グリル(使用時)
油を使った料理をした場合、上記の箇所を「弱アルカリ性の洗剤」と水で充分に擦り落としてください。理想は毎日ですが1週間に1回でもまだ落ちやすい状態ですので、1週間に1回はお手入れをすると常に綺麗な状態を保つことができます。
この際の注意点は、レンジフードの上の部分に段差がある場合はその上にも油汚れは蓄積します。油は揮発してガスコンロの周辺に飛散するものと認識しておきましょう。
ですので、ガスコンロ周辺を満遍なく拭き取る習慣を身につけると万全です。
年季の入った汚れと向き合う!ガスコンロの大掃除方法
比較的新しい住居や、あまりキッチンを使わない場合には「毎日のお手入れ」工程を少し丁寧にやるだけですぐにピカピカになることでしょう。
しかし長年ガスコンロを使っており、かつ「大掃除のタイミングにしか掃除をしたくない!」という方は大掃除への覚悟が必要かもしれません。
具体的には以下の手順を踏んでキッチンの汚れと戦いましょう。
- 取り外しのできるキッチン周りの部品を細かく分解する
- まずは重曹と水で擦ってみる
- 全く落ちない場合は「業務用アルカリ剤」を使用する
- ガスコンロの各パーツをの汚れを順番に落としていく
まず用意するものは以下の用品です。
おわりに
油汚れは知識とコツで効率良く落とすことができます。市販の洗剤や水でゴシゴシ擦っても落ちないストレスから解放され、少しでもガスコンロを清潔に保つ一助になることを願っています。今回ご紹介した方法でも落ちない、またはあまりにも汚れが広範囲に渡る場合はプロにクリーニングを依頼することも視野に入れると良いでしょう。