トイレ掃除の基本ステップとは?完璧に汚れを落とす方法5選
知っ得豆知識
汚い、不衛生…トイレ掃除は、できればあまりやりたくない家事の一つではないでしょうか。しかし、放置しているとどんどん汚れが溜まってしまい、嫌な気分でトイレを使うことになりかねません。
トイレ掃除には、うまく汚れを落とすコツがあります。
この記事ではトイレ掃除の基本ステップや、黒ずみや黄ばみなどの頑固な汚れを落とす方法を解説していきます。
- トイレ掃除はどこから掃除するのが正しいの?
- 黄ばみや黒ずみが落ちなくて悩んでいる
このような悩みを抱えている方はぜひ読んでいただき、自宅のトイレが嘘のように綺麗になるきっかけになれば幸いです。
掃除すべきトイレの場所とは
一概に「トイレ掃除」といっても、トイレには掃除すべき場所がたくさんあります。
まずは、「便器」です。便器の中や外はもちろん、便座の裏表まで意外と掃除箇所が多いです。ウォシュレットの場合はノズルの洗浄も必要になります。
次に、「床」と「壁」です。便器の手前の床は尿の飛び散りが多いポイント。また、奥の床や壁には意外とホコリが付着しています。
また、「トイレタンク」と「換気扇」も掃除すべき場所です。トイレタンクは月に一度、換気扇は年に一度で構いませんが、忘れず掃除するように心がけましょう。
トイレ掃除の基本ステップ
それでは、ふだん行うトイレ掃除の基本ステップを紹介します。
掃除の基本は「内から外、奥から手前」になります。トイレの場合も同様で、便器の中からトイレの壁というように掃除を進めていきましょう。
便器掃除の途中で汚れた水がハネ返っても、最後に壁や床を掃除すれば問題ありません。また、使い捨ての手袋を利用すると衛生的に掃除ができます。
便器の中をきれいにする
ふだんの掃除には、市販の「トイレ用洗剤」と「トイレ用ブラシ」を使用します。洗剤を便器の中全体にかけ、汚れをブラシでこすって落としましょう。
特に、便器のフチ裏や水溜まりの際(きわ)を集中的にこすっていきます。最後に、水で洗剤と汚れを一気に洗い流します。
便座の裏表を拭く
便座の中をきれいにしたら、次は便座の掃除に取り掛かります。「トイレ掃除用シート」を使って、便座の裏表をしっかり拭きましょう。丸まっている箇所の裏を念入りに拭くのがコツです。また、汚れやすい手前側を重点的に掃除していきます。
便器の外と床・壁を拭く
便器の外側と床、壁の掃除が、ふだんのトイレ掃除のラストステップになります。こちらもトイレ掃除用シートを使って拭いていきます。奥や隅っこの掃除が難しければ、クイックルワイパーなど柄の付いた掃除道具を利用しましょう。
頑固な汚れを落とす方法
ふだんは上記のトイレ掃除で十分ですが、落としきれない汚れも出てくるもの。手強い汚れを落とす方法を紹介します。
黄ばみと尿石の落とし方
尿汚れが重なってできた黄ばみや尿が固まった尿石には、「サンポール」などの「酸性洗剤」が効果的です。尿はアルカリ性なので、酸性の洗剤を使うと汚れが落ちやすくなるからです。
トイレットペーパーを汚れの上に敷き、洗剤をかけて放置しておけば、汚れが落としやすくなるでしょう。ブラシでこすって完成です。
黒ずみと黒い輪っかには
別名「さぼったリング」とも言われる、水面近くの黒い輪っかや黒ずみ。こちらは、水によるカビやホコリ、水垢が原因です。
サンポールなどの酸性洗剤をまず使ってみて汚れが落ちづらいようなら、いったん完全に流した後で「ハイター」などの「塩素系漂白剤」を使ってみましょう。カビや菌に効きます。
こちらも敷いたトイレットペーパーの上にかけて放置し、流した後にブラシでこすって汚れを落とします。酸性洗剤も塩素系漂白剤も強い液体のため、必ず手袋を利用し、換気を忘れずに行ってください。
完璧に汚れを落とす方法5選
他にも、完璧に汚れを落とす方法がいくつかあります。ここでは5つの方法やコツを紹介します。
2つの湿布法を使い分ける
便器の中にトイレットペーパーを敷き、その上から洗剤をかけて染み込ませて汚れを浮かせる「湿布法」。湿布法には、トイレットペーパーを使う方法だけでなく、ラップを使った方法もあります。
ビニール手袋をし、便器のフチや黄ばみ・黒ずみの場所に洗剤をかけ、上からビニールラップをかぶせます。洗剤が流れ落ちないよう、ラップでふたをする感覚で行いましょう。約10分後、ラップを取り去り、メラミンスポンジで汚れ部分を軽くこすり落とします。
使用済みのラップはそのまま流せないので少し手間がかかりますが、洗剤の効果が最大限に発揮される方法だといえます。
ふだんはトイレットペーパーでの湿布法を、ガンコな汚れがある場合はラップでの湿布法と、ぜひ使い分けてみてください。
便器の奥底まできれいに
便器の奥底には水が溜まっていますが、ここは「封水」と呼ばれ、意外と目に付きやすい部分の一つです。この中にこびりついた汚れもきれいにしておきたいもの。この中に洗剤をそのままかけても水に溶けて薄まってしまうため、水を減らしたり抜いたりする必要があります。
一番簡単にできるのは、封水の中にトイレブラシを入れて上下させ、溜まった水を減らす方法です。水際の汚れを落とす時に行ってみましょう。
完璧に奥底の汚れを落としたい場合は、水を抜いてしまう必要があります。一般的には、トイレの元栓を閉めてから水を流すと、タンク内の水がすべて流れ、水が貯まらなくなります。
ただし、トイレによって方法が違うため、掃除の前に説明書をご確認ください。
また、封水に溜まっている水を汲み出してしまう方法もあります。使い捨ての紙コップで汲んだ水をバケツに入れておき、掃除したあとで戻します。バケツがない場合は、空になった大きめのペットボトルの口の部分を切って代用してもいいでしょう。
洗剤や道具を適切に選んで使う
汚れに応じた適切な洗剤を利用するのも、完璧に汚れを落とす方法の一つです。
トイレの主な汚れはアルカリ性のため、酸性であるクエン酸を使用すると尿石や黄ばみも落としやすくなります。
また、トイレ用洗剤は泡タイプや液体タイプなどがありますが、床もいっしょに掃除できる泡タイプがおすすめです。よく使う1本とガンコ汚れ用の1〜2本を揃えておきましょう。
トイレ掃除用シートは、詰替え用のものを用意します。ただし、トイレットペーパーに洗剤を付けて拭けばシートの代わりになります。コスパを考慮するなら、トイレットペーパーで代用するのも一つの手かもしれません。
道具であるトイレブラシは、スポンジタイプよりブラシタイプをおすすめします。ブラシタイプなら、力を入れて汚れを落とすことができ、便器のフチ裏などの細かい箇所も掃除しやすいからです。また、スポンジタイプより水切れが良く、衛生的に利用できます。
掃除道具は手に取りやすいトイレ内に
どうしても億劫になりがちなトイレ掃除ですが、放置しておけばおくほど汚れが落としづらくなります。
一番ラクな方法は、「気になった時にすぐ掃除すること」です。そのためには、掃除道具を手に取りやすい場所に置いておくと良いでしょう。
トイレブラシはトイレの奥にセット、洗剤やトイレ掃除シート、使い捨て手袋などはバスケットに入れてトイレットペーパーと同じ場所や棚に置く、というようにできるだけトイレ内に収納します。
汚れを発見したらすぐ掃除できる環境作りがポイントです。
汚れやすい場所だけに絞る
トイレ全体を掃除しようとすると億劫になりがちです。全体ではなく、場所を絞っての掃除なら気がラクになるのではないでしょうか。トイレには汚れやすい場所があるので、その箇所を重点的にきれいにしていきましょう。
排泄物がハネ返って汚れになりやすい、便座の裏と便器のフチ、フチ裏、そして床が主な掃除ポイント。汚れは手前側に集中しています。この4カ所に絞っておけば、汚れの発見も早いはずです。用を足した後、ちょっと確認する習慣をつけておくといいですね。
おわりに
トイレ掃除には、中から外へ進めるといったステップや汚れを落とすためのコツがあります。また、こまめに行うのが一番です。
今回紹介した、正しいステップや汚れを完璧に落とす方法を参考にして、トイレ掃除を習慣化してみましょう。